2008年4月 4日 (金)

建築の記憶

先週、新宿で開かれた知り合いの写真家の方の写真展を見に行きました。

『同潤会清砂通りアパート-完結編』

同潤会アパートメント。それは、私の建築の原点にしたいと思う集合住宅です。この肌身で感じた感動があります。暮らすことと密接な関係をもつ建築、「住居」。その中でもこのアパートは、お金でも広さでも高さでもない、そこでの「生活」が建物の魅力と捉えられている貴重な事例です。

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写真家の方は、そのアパートに住みながら撮影を続けてきました。もう建替えられてしまったけれど、こうして写真として記録に残り、人々の思い出に残り、魅力を他のたくさんの人に伝える機会がある建築は、ごく少数。幸せ者のアパートメントです*

以前「建築の記憶」という庭園美術館で行なわれた写真展もみたけれど、それとはちょっと異なって、建物を使う人の視点で撮影されています。だから、素直に記憶に残る写真たちばかり。ファイリングされた数多くの居住者の笑顔を見ていて、なんだか胸がいっぱいになりました。

私はこの1年間、このアパートたちと真剣に向き合うことになりそう。

現存していないから、「記憶」と「写真」にしか情報はない。けれど、きっと得られるものは大きいと信じて、自分なりに論文としてまとめていこうと思います。

写真は、昨年研究室で作成したこのアパートの模型。ピカピカだけど、当時のヒューーマンスケールのかっこよさが漂う模型ができてお気に入りです。とある研究所に永久保存されることになって嬉しい限り。

興味を持った方はぜひ* 

↓↓↓

APARTMENT web photo gallery

http://www.apartment-photo.gr.jp/index.html

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2008年1月12日 (土)

明日館にて。

今日は、ご縁のある建築家の方が開催するパーティーのお手伝いをしに行きました。

場所は、池袋にある自由学園明日館。フランクロイドライトの細やかで高級感のある設計が日本で見られる希少な場所。

木造で漆喰塗の建物は、中央棟を中心に、左右に伸びた東教室棟、西教室棟を厳密なシンメトリーに配しており、ライトの第一期黄金時代の作風にみられる、高さを抑えた、地を這うような佇まいを特徴としています。プレイリースタイル(草原様式)と呼ばれるそれは、彼の出身地・ウィスコンシンの大草原から着想を得たもので、池袋の界隈に開放的な空間を演出しています。

ギャラリーとして訪れたことはあるけど、そんな素敵な場所で夜のパーティーだなんて夢見たい*

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デザインされた木製の枠や縁と、石の柱のディティール。光と影からつくられる、夜ならではの魅力。ワインが似合う極上の空間。大正11年からずっと愛され続けています。

そこに集う建築界の神様たち。歴史的瞬間かも*

それにしても、建築界の方たちってなんであんなにワイン好きばかりなんだろう・・・。

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いつかこんな方たちと肩を並べてみたい。。まぁ大きすぎる夢です。

スタッフとしてでしたが、貴重な時間を過ごすことができました。

さて、将来に向けて勉強しなくちゃ!

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2007年10月 1日 (月)

今に生きる

銀座の一角。

ものすごいスピードで成長する町で、今に生きる「昔」があった。

「奥野ビル」旧銀座アパートメント

ずっと見に行こうと夢見ていた建物です。

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重厚なファサード。窓台からあふれる緑たち。

今は消えつつある、職人さんの手づくり感のあるスクラッチタイル。

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エントランスの中の壁も、

左のような青みがかったタイル。

1枚1枚が違う色に見える。

昭和初期の素材がそのまま使われていた。

住民が大事に手入れしていたのだろうか。

驚くほど綺麗に残っていた。

驚いたのはエレベーター。

ドアは手動、網の引き戸。これも当時のもの。

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エレベーターの上には、このような階数を示す素敵な鉄製の盤が。飾りかと思ったら、ちゃんと働いていました。素敵!動いてる・・・思わず見とれてしまいました。

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中は、たくさんの小さなギャラリーや事務所が入っています。

入り口の扉でそれぞれのギャラリーの個性を出していて、壁にはたくさんのフライヤーが。

扉は開け放しで、どんな展示をやっているかがちら見え。

「寄っていってよ」って言ってるみたい。思わず足が向いちゃう。うまいなー。

ギャラリーは全て無料。いろんなジャンルのアーティストがいました。定期的に入れ替わるので、いつ行っても楽しめそう。

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どのギャラリーも、綺麗に素敵に、レトロっぽさを生かしている。

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壁に穴があいていたら、ほら、ミニグリーンでデコレート。補修なんてしなくったって、人を喜ばせられる。そんな建物の本来の魅力を、使う人が引き出している名所です。

こんな昔の建物に、こんなに愛情が注がれていることに感動しました。

■「奥野ビル」旧銀座アパートメント

所在地:東京都中央区銀座1-9-8
建築年:昭和7年(1932年)
設計:川元設計事務所
構造:鉄筋コンクリート6階建て

※「東京人」等の雑誌でも紹介されています。

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